「40代で賃貸なんて、もう終わりだ…」
同僚の新築祝いに呼ばれるたび、惨めさに苛まれていませんか?
大丈夫。あなたの家づくりは、まだ遅くありません。
中堅メーカーの課長職で、年収600万円前後の健一さん(仮名)。妻と小学生のお子さん2人の4人家族で、築15年の2LDK賃貸アパートにお住まいとのこと、お察しします。
最近、同僚や部下が次々と注文住宅を建てているのを見て、焦りや「このままでいいのか…」というモヤモヤを感じているのではないでしょうか。新築祝いに呼ばれては、手狭なアパートに帰ってきて、ふと惨めな気持ちになる。
その気持ち、痛いほどよく分かります。
- ● 「そろそろ家が欲しいけど、今から35年ローンを組んで完済できるのか…?」
- ● 「子供の学費もかかるのに、無理して家を建てるのは危険ではないか?」
- ● 「もし家を建てても、角地で人通りが多いから、空き巣や覗きが心配だ…」
- ● 「不動産屋に行くと強引に売りつけられそうで怖いし、結局何から始めればいいか分からず数年が経過してしまった…」
分かります。ネットで情報収集ばかりして、一歩踏み出せないでいるんですよね。
大家として30年近く、たくさんのアパート入居者様と接してきました。40代、50代になっても賃貸暮らしを続け、老後の住まいに不安を感じ始める方を何人も見てきました。
「賃貸が恥ずかしい」という感情は、単なる見栄ではありません。それは、「将来の安定に対する本能的な警告」だと私は捉えています。
私自身も平日はサラリーマンとして働きながら、週末は大家としてアパート経営を続けてきました。本業と副業の狭間で悩み、泥臭い経験も数え切れません。若い頃は「賃貸で身軽に生きるのも賢い」と思っていた時期もありました。でも、大家として「高齢者が賃貸を借りるハードルの高さ」や「家賃という掛け捨てコストの総額」を目の当たりにし、考えを改めたんです。
だからこそ、ただ「家を建てましょう」と煽るつもりはありません。サラリーマン大家という立場から、「資産としての家づくり」の重要性を伝えたい。
「もう40代だから遅い」と諦めるのは、まだ早いです。サラリーマンという信用がある今だからこそ、最強のマイホーム戦略が取れます。
そして、せっかく手に入れるマイホームなら、家族みんなが安心して暮らせる家にしてほしい。特に、健一さんのように「角地で人通りが多い」という立地で不安を感じているなら、なおさらです。
今日は、その不安を解消し、40代からでも手遅れではない「安心できる家づくり」の具体的なロードマップをお話ししましょう。あなたの今の漠然とした不安を、希望と行動に変えるためのステップです。
【40代からの家づくり】角地でも泥棒に狙われない!プロが教える「安心設計」3つの鉄則
家づくりは、夢の実現であると同時に、家族の安全を守るための「砦」でもあります。特に角地や人通りの多い場所は、開放感がある反面、泥棒に狙われやすいという懸念も出てきます。
しかし、ご安心ください。適切な知識と工夫があれば、デザイン性とセキュリティを両立させた「負けない家づくり」は可能です。大家として、またサラリーマンとして多くの失敗や成功を経験してきた私が、泥棒の視点に立った対策と、安心して暮らせる家づくりの鉄則をお伝えします。
鉄則1:泥棒は「5分」で諦める!侵入させない”物理的バリア”の重要性
警察庁のデータによると、侵入盗の約7割が窓やドアからの侵入です。そして、もっと重要なデータがあります。それは、侵入に5分以上かかると、約7割の泥棒が諦めるという事実です。
この「5分」をいかに稼ぐか。これが、物理的な防犯対策の鍵となります。
窓とドア:ただの防犯ガラスだけでは不十分!
窓やドアは、侵入経路の大部分を占めます。ここを強化することは必須中の必須です。
- CPマーク認定の防犯合わせガラス: これは基本中の基本です。ガラスの間に特殊なフィルムが挟まっており、衝撃を受けても穴が開きにくく、破壊に時間がかかります。
- ルーバー・シャッター: 開放感を保ちつつ、必要に応じて閉めることで防犯性を大幅に高めます。特に電動式なら、防犯だけでなく断熱性や防音性も向上します。
- ピッキング対策強化型シリンダー&サムターン回し防止機能付き錠: 玄関ドアや勝手口には、ワンドアツーロックで複数の錠を設置しましょう。最新の防犯シリンダーはピッキングを困難にし、サムターン回し対策も必須です。
どれか一つではなく、これらを組み合わせて「5分の壁」を作る意識が大切ですよ。
外構:オープンでも見えない防御線を張る
「オープン外構は泥棒に狙われやすい」と思われがちですが、実は工夫次第で高い防犯性を実現できます。
- 防犯砂利: 敷地境界や窓下に敷くだけで、侵入時に大きな音が出るため、泥棒は嫌がります。さりげない対策ですが、効果は絶大です。
- トゲのある植栽(メギ、ヒイラギなど): 窓下や塀際、バルコニーの下などに配置すると、心理的・物理的な障壁となります。美しい見た目を保ちつつ、忍び寄る泥棒を遠ざけることができます。
- 見通しの良い生け垣やフェンス: 高すぎる生け垣や閉鎖的な塀は、一度敷地内に入られると泥棒の姿が見えにくくなります。低く、見通しの良い外構にすることで、泥棒が隠れる場所をなくし、「人目」を味方につけることができます。
鉄則2:泥棒に「狙わせない」!プロが仕掛ける”心理的抑止”のデザイン
泥棒は、侵入しやすい家を探します。つまり、「狙われにくい家」にする心理的な対策が非常に重要です。人通りが多い角地は、見方を変えれば「常に人目に晒されている」という「天然の監視の目」として機能する可能性を秘めています。
建物の形状:死角をなくし、外からの視線をコントロール
建物の設計段階で防犯を意識することは、後からのリフォームでは難しい本質的な対策につながります。
- L字型やコの字型で中庭を囲むデザイン: 建物の凹凸を利用して自然な死角を減らし、中庭はプライベートな空間として守りつつ、外部からは入りにくい構造にします。
- 道路に面する窓は少なく、高窓やスリット窓に: 外からの視線が直接リビングやプライベート空間に入らないよう、開口部の配置や高さを調整します。デザイン性を損なわずに採光を確保し、プライバシーと防犯を両立できます。
- バルコニーや屋根へのアクセス困難化: 隣家からの侵入や塀からの飛び移りを防ぐため、バルコニーや屋根に外部から足がかりとなるような構造を作らないよう設計します。
照明計画:闇をなくせば、不安も消える
夜間の明るさは、泥棒にとって最も嫌な要素の一つです。
- センサーライトの効果的な配置: 玄関や勝手口だけでなく、建物の四隅、庭、駐車場など、敷地全体をカバーするよう配置しましょう。昼夜を問わず、不審者が隠れにくい明るさを確保することで、侵入を心理的に躊躇させます。
- タイマー設定やスマート照明の活用: 長期間家を空ける際も、タイマーで室内の照明を点灯させることで、人の気配を演出できます。スマート照明なら、外出先からスマホで操作することも可能です。
鉄則3:万が一でも安心!「もしも」を想定した”見守りシステム”
残念ながら、どんなに堅固な防犯対策を施しても、完全に侵入を防ぐことは不可能かもしれません。だからこそ、「万が一」を想定した対策も重要です。被害を最小限に抑え、迅速な対応ができる体制を整えましょう。
高画質防犯カメラ&ホームセキュリティ
現代の防犯システムは、技術の進化で劇的に使いやすくなっています。
- 高画質防犯カメラ: 玄関、裏庭、駐車場など、死角になりやすい場所に複数設置します。録画機能はもちろん、スマホ連携でリアルタイムに映像を確認できるもの、クラウド保存機能があるものがおすすめです。証拠保全にも役立ちます。
- 開閉センサーと連動したホームセキュリティシステム: 窓やドアに設置されたセンサーが侵入を検知すると、警報音を発したり、警備会社に通報したりするシステムです。迅速な対応により、被害の拡大を防ぎます。
- スマートホーム連携: AIによる異常検知、遠隔での施錠確認や照明操作など、スマートホームと連携させることで、防犯システムはさらに賢く、強力になります。私も本業の傍ら、自宅のセキュリティ強化にはかなりこだわりました。
コラム:デザインと防犯は両立できるのか?
「防犯対策をすると、家のデザインが損なわれるのでは…」そんな心配もよく聞きます。
人は、開放的なデザインや豊かな採光を求めつつも、安全性を犠牲にしたくないと願うものです。これは「安全性と開放性のパラドックス」とでも呼ぶべき、普遍的な二律背反かもしれません。
しかし、真に優れた防犯設計は、その存在を過度に主張しません。むしろ、住まいの美しさや機能性に溶け込みながら、目に見えないところで強固な秩序と安全を維持します。これはまるで、「見えざる秩序の美学」です。
例えば、美しいトゲのある植栽、スタイリッシュなセンサーライト、デザイン性の高いルーバーシャッターなど、現代の建築技術はデザインと防犯を両立させる多様な選択肢を提供しています。建築家や専門家と協力することで、きっとあなたの理想の家を実現できるはずです。
まとめ:40代からの家づくり。安心は、自分でデザインできる
健一さん、いかがでしたでしょうか。
「40代で賃貸は恥ずかしい」というモヤモヤ、そして「注文住宅の防犯対策」への不安。これらは、決して特別な悩みではありません。
大切なのは、その感情をただの不安で終わらせず、「行動」の原動力に変えることです。
- 泥棒が諦める「5分」を稼ぐ物理的バリア
- 泥棒に狙わせない心理的抑止のデザイン
- 万が一でも安心な見守りシステム
これらの3つの鉄則を理解し、家づくりの計画に落とし込むことで、角地という立地のメリットを最大限に活かしつつ、家族が安心して暮らせる家を手に入れることができます。
「もう40代だから遅い」なんてことはありません。サラリーマンという信用がある今だからこそ、理想の家づくりに踏み出すラストチャンスなんです。
家づくりは、人生の一大イベントです。漠然とした不安を抱えながら、数年が経過してしまうのはもったいない。プロの力を借りて、具体的な一歩を踏み出してみませんか?
きっと、後悔しない「負けない家づくり」が実現できるはずです。応援しています!

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