「網戸は別って…マジ？」家づくり見積もり、青天井の闇をぶっちゃける。俺が後悔しないために出した結論。

でも、それって実は「必要最低限の標準仕様」での価格なんです。

初めて家を建てる人にとって、「標準仕様」って言葉がそもそも分かりにくい。 「え、照明って別なの？」「網戸って普通付いてるもんだと思ってた…」「カーテンレールも自分で用意するの？」なんて、後から知って驚くこと、本当によくあります。

僕も大家として多くの入居者さんと接してきましたが、家づくりで後悔した人の中には「見積もりを細かくチェックしなかったばかりに、予算を大幅にオーバーしてしまった」というケースが少なくありません。

初期見積もりで安い金額を提示して、まず契約にこぎつける。その後、打ち合わせが進むにつれて「これは標準に含まれていません」「より快適にするためには、このオプションが必要です」と、次から次へと追加費用が発生していく。 これが、「青天井見積もり」の正体です。

この問題、単なるお金の話だけじゃないんですよね。 せっかくの夢のマイホーム計画が、追加費用の不安や不信感で、楽しいはずの家づくりがストレスに変わってしまう。 「騙されたんじゃないか？」そんな気持ちになって、ハウスメーカーへの信頼も失われかねません。

俺が賃貸大家として見てきた「持ち家の現実」

正直に言うと、僕自身も若い頃は「賃貸で身軽に生きるのが賢い」と考えていた時期がありました。 「転勤もあるし、固定資産税もかからないし、修繕費も大家持ちだし…」って。

でも、30年近く大家としてアパート経営を続けてきて、その考えは大きく変わりました。

数多くのアパート入居者様と接する中で、40代、50代と年齢を重ねても賃貸暮らしを続け、老後の住まいに不安を抱え始めた方を何人も見てきたんです。

• ➤ 高齢になると、賃貸物件を借りるハードルが信じられないほど高くなる。連帯保証人問題、収入不安、孤独死リスク…大家として見ると、どうしても身構えてしまうのが現実です。
• ➤ 家賃という「掛け捨てコスト」の総額。例えば月11万円の家賃を35年間払い続けると、その総額はなんと4,620万円になります。もしこれをローンの返済に充てられていたら…と考えると、ゾッとしますよね。

「賃貸が恥ずかしい」という感情は、単なる見栄じゃないと僕は思います。 それは「将来の安定に対する本能的な警告」なんじゃないかな、と。

だからこそ、ただ「家を建てましょう」と煽るのではなく、サラリーマン大家という立場から「資産としての家づくり」の重要性を伝えたいんです。 「もう40代だから遅い」と諦めている人に、「サラリーマンという信用がある今だからこそ、最強のマイホーム戦略が取れる」という希望と具体的なロードマップを手渡したい。それが僕の今の強い想いです。

後悔しないための3つのステップ：「青天井」を打ち破る現実的な家づくり戦略

じゃあ、具体的にどうすれば「青天井見積もり」を回避して、納得のいく家づくりができるのか。 僕がサラリーマンと大家を両立してきた経験から、あなたが今すぐ取るべき3つの行動をお伝えします。

ステップ1：欲しいものをリストアップ！「夢の仕様書」を自作せよ

まず、あなたが「こんな家に住みたい！」という希望を具体的に書き出してみてください。 この段階では「予算がないから…」なんて遠慮は一切不要です。

例えば、

• ・キッチンは、やっぱり食洗機は深型がいいな。
• ・玄関の鍵は、スマートにタッチキーがいいな。
• ・窓には、当然網戸が付いてるよね？
• ・各部屋の照明って、標準でどんなのが付くんだろ？
• ・外構工事（フェンス、駐車場など）はどこまで含めて考えてくれるんだろう？

…といった具合です。 この「夢の仕様書」は、ハウスメーカーとの交渉において、あなたの最強の武器になります。 「なぜこれが重要なのか？」 それは、このリストがあれば、ハウスメーカー側が「これは標準です」「これはオプションです」と説明する際に、あなたが主体的に判断できるようになるからです。後出しジャンケンを防ぐ上で、これほど効果的な方法はありません。

ステップ2：複数のハウスメーカーから「現実的総額」の見積もりをGETしろ

ステップ1で作った「夢の仕様書」を持って、複数のハウスメーカーにアプローチしてください。 ここでのポイントは、「この仕様を全て盛り込んだ場合の、現実的な総額見積もりを出してください」と明確に伝えることです。

「標準仕様の最低限の見積もりは要りません」と言い切るくらいの気概で大丈夫です。 そして、出てきた見積もりについて、不明な点は徹底的に質問しましょう。

• ・「この項目は、具体的に何が含まれますか？」
• ・「後から追加で費用が発生する可能性のある項目は他にありますか？」
• ・「契約後に、この見積もりから大幅な追加費用が発生しないと約束できますか？」

これらの回答は、必ず書面でもらうようにしてください。口頭での約束は、後々トラブルの元になります。 複数の会社から同じ条件での見積もりを比較することで、各社の費用体系や「標準」の定義、そして営業マンの誠実さが見えてきます。

僕自身も平日は普通の会社員として働きながら、週末は大家として不動産経営を30年近く続けてきました。 その経験から断言できますが、サラリーマンの安定した収入と勤続年数は、住宅ローンを組む上で最高のバックグラウンドになります。

確かに35年ローンと聞くと長く感じるかもしれません。 でも、住宅ローンは他のどんなローンよりも低金利で、控除などの優遇制度も手厚い。「家賃を払い続ける」のと「ローンを返済して資産を築く」のでは、長期的に見れば雲泥の差が生まれます。

今、あなたが持っているサラリーマンとしての信用力は、将来的に賃貸暮らしで「高齢だから」と部屋を借りにくくなるリスクを回避し、さらに「資産」としての家を手に入れるための、ラストチャンスとも言えるでしょう。

本業の忙しさの中で不動産投資を軌道に乗せるため、泥臭い交渉や失敗も数え切れないほど経験してきました。 だからこそ、不動産業者のセールストークではなく、「人生の先輩」かつ「不動産の実情を知る大家」として言えることがあります。 それは、「負けない家づくり」をすることが、あなたの未来の安定に繋がるということです。 焦らず、しかし着実に、あなたの信用力を最大限に活かした「資産としての家づくり」を始めていきましょう。

まとめ：後悔しない家づくりのために、今日からできること

この記事で覚えておいてほしい要点は、たったこれだけです。

家づくりは人生最大の買い物の一つです。だからこそ、不安を感じるのは当然のこと。 でも、その不安を放置して、いつか「あの時、もっと調べておけばよかった…」と後悔するのだけは避けてほしいんです。

今回お話ししたステップは、どれも時間と労力がかかるかもしれません。 でも、そのひと手間が、あなたの家族が安心して暮らせる未来、そして何より笑顔でいられる毎日に繋がります。

「私も本業と副業の狭間で悩みましたが…」といった僕自身の経験からも言えます。 最初の一歩を踏み出せば、道は必ず開けます。

今日から、あなたの家づくりを「オプション地獄」から救い出す行動を始めてみませんか？